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・・・
1 名前:はな 2005/08/13 08:52
こんな思いすることないって思ってた…。
すべてがうまくいくと思ってた…。
あなたに出会って、毎日楽しかった。学校に来るのがすごく楽しくて…。
すごく…すごく…楽しかった。
「付き合ってください…。」
少しの間二人だけの教室の中に沈黙が走る…。
「あははっ」
あなたはあたしの頭をなでながら言った。
「沙織冗談うまいやん。」
「…。」
ショックだった…。
「えへへ…。」
「なぁお前と一緒のクラスの湯浅っているやろ。あいつさぁ…。」
「なに?」
「いや・・・。」
私みたいな馬鹿でも気ずいた…。
「和樹…。湯浅の事好きなん…?」
「…。」
顔が赤くなっていた。ばればれだった・・・。
「あったりー!」
そのまま私は教室を出て行った。悔しかった…。
泣いた。思いっきり泣いた。世界が私の涙で溢れるくらい…。
「送信者:湯浅」
湯浅からのメール。
「告白の結果は?」
その返事はしなかった。悔しかった…。湯浅にやきもちを焼いていた。
次の日私は学校を休んだ。
コンビニに行く途中。学生が帰る時間帯だ。学校を休んでいて外へ出るのは変だけど・・・。まっいっか。
「サボり〜!」
「へっ?」
「何してんよ?サボりちゃん。」
「別に…。」
「なぁ奢ってくんろ〜!」
「はっ?!やっ!」
「けっちぃ〜!」
「ねぇ、佐田あんた和樹と友達でしょ?」
「んっ?うん。でっ何?」
「和樹って湯浅の事好きなんやろ?」
「えっ?」
佐田は知ってたんだ。和樹が湯浅の事が好きなのを…。そしてあたしが、
和樹のことが好きなことも…。
「やっぱ・・・。」
「そっそんなことないべ!ないべ!」
ばればれだよ、あんた・・・。
「恋の行方は誰にもわからんけん!大丈夫!いつでも相談聞くし!」
「あんね、じゃぁ・・・少しだけあたしの恋バナ聞いてくれる?」
「ええよ。」
「すごい好きなんよ・・・和樹の事。」
「うん!わかる。」
「小中高って一緒の学校で同じクラスで・・・最初はあつかましいって思ってたんよ。帰り道も一緒で、いっつも一緒に帰ってた。
でもね和樹が他の子と帰るって言うけん、うちも一緒に帰るって言ったらその相手がね女の子でその子に和樹くんと二人で帰りたいっていうけん
本当やったらそこで一人で帰るんやろけどかぁってなってその子おもっきりグーで殴ってしもたんよ・・・。」
「あら大変!」
「やな、あはは・・・ほんとバカやねあたし。その相手湯浅やったんよ。」
「ゆっ湯浅??」
「うん。そんでね殴ってしもた相手がまだ湯浅でよかたんよ。ほんとやったらそこで先生にチクラレてぼっこ怒られたんやろうけど湯浅がね
先生にチクリもせずになかよなろって言ってきたんよ。」
「あははっ!あなたも和樹君の事好きなんやね!」
「え!?ちっ違う!」
「だってなんであたしの事殴るん??」
「それはまぁ・・・」
「ほらっ!自分できずいてないだけやって!」
「だっだから!」
「恋のライバルって奴?これから二人ともライバル!あたし湯浅!」
「あっあたし沙織。」
「よろしくね。これから二人で仲良くしよ!」
「うん・・・」
「そこで湯浅と始めておうたんや。」
「うん。湯浅もその時は和樹の事好きやったんやけど、高校になって湯浅は違う人が好きになって・・・。」
「そんで、サボりは未だに一人で片思い中みたいな?」
「うん・・・ってかサボりって言うな!」
「ええやん!」
「まぁ・・・。」
佐田が鼻で笑って言った。
「まぁお前も今日学校さぼっとんやけん!帰るぞ!」
「うん・・・。」
「よしっ!」
佐田が立って私に手をさし伸ばした。
「佐田・・・ねぇ大丈夫かな?私の恋まだ終わらないかな?まだ叶うよね?」
「大丈夫や・・・。まだお前の恋には消費期限は来てないよ!」
「・・・そっそうだよね。まだ大丈夫だよね!」
「まぁ賞味期限はきとるがのぅ。」
「もっ!変なこといわないでよ!」
「あははっ!」
『こいつ、あんま深に考えてないみたいやな・・・』
佐田が頭をなでながら言った。
「なぁそこでお前が諦めても何も変わらんよ。あんたがだめや思ても神さんは運命を変えてくれるかも知れんのやけん。それに・・・。」
「なに?」
「やっ!別に何もないじゃっ!」
「うん・・・。」
「明日学校来いよ。じゃぁな!」
うなずいた・・・。明日学校ないよ・・・って言いたかったけど佐田がバカまじめに言うから言えんかった。
土曜日になって、日曜日になって・・・。月曜日・・・:。
学校行きずらいな・・・。いじめられたわけじゃないけど、湯浅にあの時メール返事しなかったから・・・。
そのこと佐田に相談しようって思ってたけど話せなかった・・・。
戸を開けるのが重い。光がまぶしい。一歩一歩学校に近ずくと共に重い・・・足が重い・・・。
「おっはー!」
「・・・!」
「何何?どしたの?テンション上げ上げじゃないやん!」
「うっ・・・うん。」
「ねぇねぇ!メール返事中なかったじゃん?」
ドキッとした・・・。何が起こるの?何が・・・。
第一章終わり

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